少し古い電子体温計があって、長年、使ってきました。
舌下型の体温計で、精度がいいと感じていました。
どうやら電池がなくなったのか電源が入らなくなって使えなくなり、交換の必要を感じながらも放置してきました。
予備の体温計もあったのです。
思い出して補充することにしました。
コロナのこともありますw。
ボタン電池のサイズを確認しようとしたのですが、本体のどこにも型番が書いてありません。
ボタン電池は型番があります。大きさが違えば動きません。
どのタイプを入れたらいいのか。
ネットで調べても出てきません。
もう数十年も前の製品ですから。さすがにサポート外ということです。
なんとかとっておいたボタン電池が合う感じなのですが、これも放電してしまって使えないようです。
本体の電源が入りません。
やはり買わないといけないようです。
で?
素直に電池を買いに行きますか? 100均などを探しますか?
そこで昔ながらのこと、日本の商習慣を改めて思い出します。
今はすっかりネットで買うということが主流の世の中ですが、昭和の頃からの昔のやり方がありました。
こういう時は街の電器屋さんがいいのです。
ヤ×ダ電器でもいいのです。量販店でもいい。
とにかくお店に本体を持って電池を買いに行きます。
そして聞く。
「これに合う電池ありますか?」と。
電器屋さんはレジの引き出し、机から適当な電池を出して入れてくれます。
たいてい彼らは予備をひと揃い持っています。
お店の人に試してもらえばいいのです。
確認できたら購入しましょうということです。
うん、これならピッタリだ。 店員さんが電池を探してくれて言うでしょう。
そうして、電源を入れてくれます。
あれ? 動きません。
本体が電池の放電どころかとっくに壊れていたというわけです。
そこで礼を言って、そのまま買わずに済みます。
お店で買い換えるかどうか、それはちょっとまた考える。
と、いうわけ(笑)。
こんなことは電気屋さんに出かけてやってもらわないとできないことです。
電池を自分で買って、入れてみて確認したら壊れていた、でもそんなパッケージを開けた電池なんて返品もできません。
こういうことは普通のこと。
別にズルいことでもありません。
最近はネット通販ばかりで、昔ながらのサービスというのがすっかり忘れられているかも知れません。
時計にしても同じことです。時計屋さんで電池を交換した方がいいのです。
長く使ってない時計なら壊れてしまっている可能性だってあります。
そういう時はまず、「動くか分からないのですが」と断って交換をお願いしてみればいいのです。
お店というのは、動かないものに電池代を払わせたりはしないものです。
ネットなどでは決してできないことです。
お互いに損をしない、こういう昔ながらのお店の習慣というのは、ネット通販のわずかばかりの値段の安さを気にしていると見過ごしてしまうものです。
賢く使って賢く買う。
なかなか智恵も必要です。