今の時代、名刺はネットで簡単に作れます。
私の周りにご存じない方が多かったので書いてみます。
いくらネットで注文できるとしても、決まりきったデザインでしか注文できないとか、そんな制限はないのでしょうか。
今はほとんどそのような制限はありません。
料金はカラーか白黒か、紙の質はどうか、仕上がりまでの時間はどうか、そのぐらいです。
名刺、それこそのぼりですら、ネットでつくることができます。
オンディマンドです。
出来上がりを見ながら、Webの上でパーツを動かし、文字を入力し、フォントを指定し、ああだこうだとイジくり回して、デザインを自分ですることだってできます。
そしてそのまま発注すれば名刺が届くのです。
「名刺」と言っても、昔なら商用、ビジネス用に使われるというのが普通の名刺の感覚でした。
今はブログをやっているからとそのアドレスを入れた名刺をくれたり、ちょっとした交流会などでプライベートな気軽な名刺をくれたりする人がいます。
むしろ、名刺というのは昔より活用され、これまでになかった使われ方が広がっている気がします。
昔と違って、印刷コストが格段に安くなったことがその理由でしょう。
かつては街の印刷屋さんに頼んで活字を組み、印刷結果を確認したりして、色んな手順が必要でした。
すべてがアナログで、こちらの持ち込んだロゴやイラストは写真コピーして印刷に乗せたものです。
インクの乗りということまで気にして、画像を選んだりしました。
今の時代、ほとんどこういうことは気にしなくてよくなりました。
データをこちらで作っておけば印刷のコストを驚くほど下げることができます。

一枚あたりの値段が安くなれば、プライベートどころか、匿名の名刺もアリです。
そんなのだってあっていいかも知れません。
ご自分が運営している匿名のブログを名刺にして、あちこちに置いてもらうなんて面白いかも知れません。
ちょっと昔、バブルの頃の学生は、気が効いた人はみな名刺を持っていて、コンパ用、サークル用、学生の発表用と、何種類も使い分けていた人すらいました。
人と人が触れ合えば、何か残るものを渡すと覚えておいてくれるものです。

名刺なんて堅苦しく考えるから難しい。
本のシオリのようなものを自分用に作る、そんな風に考えるだけでも、けっこう使い方は広がるかも知れません。
家族のあいだでも、メモ代わりに名刺を作ってそこに用件を書いておいてあげる。
留守にするからと温めればいいように料理を作ったら、そこに名刺を添えてあげれば子供だって寂しくはありません。
子供の頃には親の名前が書けない子というのもいたものです。名刺などでそんな習慣を子供につけさせることもできます。
お稽古の発表をすれば、作品の前には名前を書いて置いたりします。
絵、活け花、ハンドクラフト、書道、俳句、ソーシャルな発表の場は意外と多いものです。
名刺があればキレイなフォントで印刷されたものをさっと出して自分の名前を残すことが出来ます。

お彼岸など、お墓参りをして、そこにさりげなく名刺を置いていく。
お勧めする名刺の一番の活用法は「お墓参り」に使うこと。
先祖にちょっとご挨拶をしてみようと、遊びがてらでかけることがあります。
コロナの外出自粛で人混みは避けたいところですかが、お墓などはいつも空いていて気持ちの良い静かな空間です。
でも、お墓というのは誰が来ていたか分からないことがほとんどです。
そこに名刺をちょっと置いておいてあげればどうでしょうか。
次に来た人に伝わる気持ちがあります。疎遠がちな親戚との連絡もしやすくなるかも知れません。
名刺が置いてあれば、親戚が後でやってくれば誰が来たかわかります。
よくお墓では名刺受けのような箱を用意しているところがあります。
誰が来たのかをさりげなく知らせる、そんな名刺の使い方は有意義な活用法ですが、何にもビジネスだけでもありません。
お墓参りの「おしるし」に置いていくというのはいいと思います。
さて、その名刺ですが、オンラインで全てやってしまうことも出来ます。
デザインをオンラインですることもできます。
値段も格安です。
送料がかからないところさえあります。
キャンペーンなんかもしているところがありますから、調べれば百枚を百円前後、送料込みなんていうところもあります。
普通の印刷やさんで名刺を頼むと、昔は百枚で二千円ぐらいはかかったでしょうか。
フォントを決め、枠を作ったり、ちょっとしたイラストを載せることもできます。
そんなイラストにしても、昔は名刺に載せようとするとひと苦労でした。
似顔絵やちょっとした柔らかめのイラストを載せるだけで、昔の印刷屋さんならとても高いものになりました。
だからビジネスの名刺にそんなくだけたイラストがあると、とても熱心な印象を受けたものです。
イラストは「写植」と言って、一度コピーして印刷に乗るようにしなければならなかったからです。
可愛らしいイラストを載せようとしたら苦労したものです。
今はネットからそのまま画像を落とすことが出来ます。
外から写真やイラストのファイルを読み込むこともできます。
名前や店の名前とか、ニックネームでもいいですが、まずは文字を入力してフォントのサイズを指定します。
フォントも指定ができ、基本的にはウィンドウズで使っているフォントならたいてい使えます。
裏面をデザインすることもできます。
注意すべきことがあるとしたら、名刺には印刷のノリシロがあるということです。
名刺のあまりギリギリに名前を配置すると文字がキレてしまったりします。
つながった帯やラインは切れません。はみ出すようにデザインするのがコツです。
だから帯やラインを名刺に使うのは無駄がありません。名刺にシャープな印象を与えます。
もちろんタテ書きの名刺にすることもちゃんとできます。

発注すれば後は届くのを待つだけです。
遅くても二週間ぐらいでしょうか。
早ければ即日の配達指定でできてしまうところもあります。
どうぞお試しアレ。