※ ここで書いている「カード会社」というのは、VISAやMasterなどの裏書をしている会社のことではありません。
カードを運営している会社のことです。
いくらVISAやMasterであっても、それは決済の保証手段を提供しているだけで、実際にお客様へポイントを付与したりキャンペーンをしたり、運営をしているのはそれぞれの会社なのです。
キャッシュレス決済という手段は同じでも、それぞれの運営会社ごとに規約やルールが少しずつ違っていることに注意してください。
【もくじ】
1. キャッシュレス決済の増加 2. クレカにありがちな落とし穴 d.強制リボ払い |
2. クレカにありがちな罠
クレジットカードは便利なようでいて規約があります。そのため注意が必要なことがあります。
d.強制リボ払い
実は、強制的にリボ払いにされてしまうことがあります。
それが「海外旅行での支払い」です。
今はコロナの感染拡大で、海外渡航などはとてもありえませんから、これは「リボ払いを選んでないのにリボ払い扱いにされてしまうケースがある」ということとして考えてください。
海外旅行という、普段はあまりないまとまった出費に対して、「リボ払いの支払いが便利でしょう」と、いわばカード会社からの「サービス」として、自動的に設定してくれる契約のカード会社があります。
しかし前回に書いたように、これは金利のつく有料のサービスです。
これだけ低金利の中で、格段に高率の利息を強制的に取るようなことは、今のカード会社ならほとんど考えられないことですが、古いカード会社だとシステムの見直しがされないでそのままになっているところがあるかも知れません。

もう一度よく契約内容を見てみることをお勧めします。クレカは自己責任です。
しかし、今はなにかと悪評の目立つリボ払いですが、ちょっと前まで、それこそカード団体が金融庁に「リボ払い制度について」認可を得ようとしていた頃のことですが、その頃はリボ払いというのは「消費者のためになるもの」とされていました。
その頃は使い過ぎによるカード破産というのが目立ち始め、つい使ってしまいクレジット払いで毎月の支払いが負担になっているというケースが目立っていたのです。
「買い物依存症になってクレカの支払いが払えず自己破産した」そんなことをネタにしてタレント活動をしていた人もいました。
ですから、この「海外旅行にリボ払いが自動で適用される」という考え方としては、何も一概に理不尽なこととは言えないのです。
海外旅行をすれば一時的に出費がかさみますから、収入に対する支払いが一定でないと生活に困ってしまうかも知れません。
ですから、そこを平均化して支払いやすくしてくれるという考え方です。
まさしく今、コロナウィルスの感染拡大のことがあります。
外出が控えるよう言われていて、一部ではレイオフのような状態になってる方もいると聞きます。
たとえば保険などの還付金とか配当収入などは給与とは異なったリズムで支払われます。
ですから、確かにこういう時、リボ払いにも一定のメリットがある場合もあるかもしれません。
ただし、あえて言えば、その金利が15パーセントとか18パーセントでは困ります。
このゼロ金利の中、ボーナス払いについてはいくら金利ゼロでやってくれているとしても、店からは2パーセントから3パーセントの手数料を取っています。
せめて5、6パーセントのリボ払い金利であればいいと私は個人的に思います。
さて、この海外旅行についてはリボ払いに自動的になってしまう契約の場合、その金利負担が気になれば、旅先から帰ってきたら「リボ払いを一括で返済する」、そういう手続きが必要になります。
通常払いに切り替えてすぐに返済することはいつでもできます。
もしリボ払いになっていて、すぐにでも支払いができ、その高利率の金利負担について受け入れたくないなら、すぐにでも一括して返済する手続きをしてください。
コロナが収束して、旅行に行けるようになったら、こんなカードもいいかも知れません。旅行向きのようです。
最後に、蛇足ですが、結局、サービスや特典の内容との兼ね合いの問題ですから、あくまで好みでしかないのですが、今回の記事のスポンサーのように、年会費が永年無料というのが私は好きです。